ふれあい田んぼ教室

お米生育状況カレンダー

2016年度

5月12日・13日(植え付け日)
日時 平成28年5月12日(木) 白水小学校、滝川小学校
平成28年5月13日(金) 大和小学校、星ヶ丘小学校
場所 JAなごや南陽町ライスセンター・低温倉庫および育苗センター
参加小学校 南区白水小学校5年生
千種区大和小学校5年生
昭和区滝川小学校5年生
千種区星ヶ丘小学校5年生
内容 農業体験プログラム(1)~農業に関する施設見学
  1. ライスセンター
  2. 低温倉庫
農業体験プログラム(2)~各班に分かれて下記内容を体験
  1. 田植え定規を用いての田植え体験
  2. 田植え機による実演見学
  3. 水稲の農業に関する機械の見学 
  4. 育苗センター(水稲苗供給施設)見学

6月20日(生育状況)

 第10回ふれあい田んぼ教室(5月12、13日)で田植をしてから約1ヶ月が経過しました。心配された病害虫の被害もなく、背丈が25cmまで成長しました。稲は根付いた後、葉の枚数が5~6枚になると茎の根元から新しい茎が生まれ、分かれていきます。この枝分かれのことを分げつといいます。

 このまま順調に行けば、この分げつ作用は2ヶ月ほど続き、有効分げつ数に達した時点で中干しを行い、中干しが過ぎたころには茎が20本前後、背丈も約60cmまで成長する見込みです。

  • 元気に育っています。 元気に育っています。 
  • 現在1株10本に増えました!現在1株10本に増えました!
7月13日(生育状況)

 田植えから2ヶ月が経過し、稲の背丈は60~70cmまで生長しました。稲の本数も25~30本程度まで分けつし、順調に育っています。

 現在は中干し(水を抜いて根を張らせ、分けつを止める)を行っています。中干しは稲の生長において大切な工程です。また、今の時期は雑草の生長が速く、水田内や水田周りの草取り作業を重点的に行っています。

  • 青々と元気に生長しています。青々と元気に生長しています。 
  • 中干しの様子。中干しの様子。

 当JAでは、食の安全安心をモットーに考え、できる限り農薬や化学肥料を使わない「減農薬米」や「特別栽培米」などの栽培を積極的に取り組んでいます。

 また、「地元で生産されたものを地元で消費する」という地産地消にも取り組んでおり、名古屋市内にある小学校の給食のお米は地元で作られたお米(愛知県産)を使っています。

 朝食はご飯を食べて体を目覚めさせよう!!

8月22日(生育状況)

 田植後3ヶ月が経過し、台風の影響もなく、稲は順調に育っております。

 現状、背丈は90cm前後まで生長しました。今後は出穂期に入り、出穂期で開花を迎えます。

 今年も暑い日が続いておりますが、収穫時にはたくさんのおいしいお米が収穫できるように育てていきます。

  • 太陽の光を浴びて順調に育っています。太陽の光を浴びて順調に育っています。
  • 水を張って管理します。水を張って管理します。
9月13日(生育状況)

 厳しい残暑が続いておりますが、季節は秋を迎えようとしています。田植えを行ってから約4ヶ月が過ぎ、稲穂は頭(こうべ)を垂らし始めました。

 来月には稲刈収穫体験があります。それまでにおいしいお米ができるように元気よく育ってくれることを期待します。

  • 元気に育っています。元気に育っています。
  • 稲穂が頭を垂らし始めました。稲穂が頭を垂らし始めました。
10月13日・14日(収穫体験)

 田植えを行ってから約5ヶ月が経ち、稲刈りする日を迎えました。今年は度重なる台風がありましたが、大きな被害もなく稲は頭を垂らして元気よく育ちました。

 開校式では、当JAの二村組合長より農業の大切さに関するあいさつがありました。そして、乾燥調整施設(ライスセンター)内を見て回りながら、私たちが目にしているお米が食卓に並ぶまで、どのような過程を経るのか学びました。

 稲刈り体験を行う圃場へ移動後、稲刈りの際に使用する鎌の使い方について、JA職員より説明がありました。体験圃場の前に一列に並んだ児童たちは、JA職員の声を合図に一斉に鎌で稲を刈り取り始めました。刈り取った稲は4株ずつの束にまとめてワラひもで結び、稲穂を乾燥させるためのはざ掛けを行いました。稲刈り体験後は、コンバインを使った稲刈り、収穫した籾の搬出、フレコンにつめた籾の積込作業を見て、農家の方が実際に行っている稲刈り後の流れを学びました。

 南陽町支店3階大ホールへ移動した児童たちは、昼食後(1)脱穀(2)もみすり(3)精米の模擬体験を行いました。

(1)脱穀体験

 割り箸を割らずに使用する。少し割り箸を広げてその隙間に稲穂を入れ、静かに引っ張ると稲穂からもみが外れる。


(2)もみすり体験(もみの殻をむく作業)

 すり鉢にもみを入れて軟式ボールをゆっくり回すと、もみ殻が取れ玄米と分かれる。 少しずつ息を吹きかけ、もみ殻を吹き飛ばす。

(3)精米体験(玄米表面のぬかを削る)

 玄米をガラス製のビンに3~5割ほど入れて木の棒でつつくことで、玄米の表面が削れて白米となる。

 児童たちは慣れない作業に悪戦苦闘しながらも、グループ内で協力し合い体験をしていました。

 閉会式では、児童代表より職員へ元気良く感謝の言葉が述べられました。

 5月の田植え体験と今回の稲刈体験より、よく目にしているお米が食卓に並ぶまで、どれほどの時間と手間がかかるのか、理解していただけました。お米の消費量が低迷している昨今、農業体験を通じて少しでもご飯を召し上がる機会が増えればと思います。

 収穫体験に参加した5年生の皆様、大変お疲れ様でした。